ガラクタノユメ

ガンバ・ゴル裏の年パス2012~、ガンバおとなのサッカークリニック枚方2013~

【観戦記】ホーム・名古屋戦(開幕戦)

今年もまたあの日常が帰って来た。指定席が増えたパナスタであってもホームゴール裏の自由席である身としては、キックオフの何時間も前にスタジアムに出向き、先々行のレシートを発行し先行入場をし、キックオフを待つのものである。この時間の浪費をなくす手っ取り早い方法は、年間パスを指定席エリアに変えてしまうこと。少々の値上げはるが、時給換算にしたら安いもんよ!って話なんだけど、ゴール裏のあの酔狂に身を置いてしまうと、どうしても座って観戦するなんて無理な体質になってしまうもんよ!ということで、今年も特段に熱心なほうでもないのに、ゴール裏に身を置いてしまうのである。仕方がない、それがサッカー狂というもの。

 

さて、シーズン前からささやかられる「攻撃的なサッカーへの回帰」論であるが、そんなロマンの先には何があるのだろうか。世界的に見ても、そんなサッカーを現実としてるチームがいくつあるあろうか。そのチームがそれに注ぐ大金はいくらだろうか???我らがガンバ大阪はそれに見合ったお金を払ってそのロマンを実現させようとしているのだろうか?

かのバルセロナレアルマドリードでもその常勝を許されない攻撃的なロマンを簡単に掲げていいのだろうか。

 

こうなってくると、私自信がどういうサッカーを見たいのか。それを考えさせられる事に気が付いた。去年の後半の失速から、このガンバ大阪に何を魅せて欲しいのか。多くの人が求める2005リーグ制覇からの2008ACLとつながる殴り勝つサッカーなのか、2014の最後に勝つ強固なサッカーなのか。私は後者の強固なサッカーが好きかもしれない。それがガンバを愛する正しい姿勢なのかはわからないが、それでも2014は宇佐美貴史というロマンがあった。強固なサッカーに宇佐美貴史というロマンを乗せる、やはり人はロマンを感じたいのであるが、今ここの2018に宇佐美貴史というロマンは存在しないし、ガンバアカデミーのロマンこと井手口陽介・堂安律も存在しない。

私たちは新たなロマンこと、市丸瑞希と中村敬斗に思いを馳せるのである!

 

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クルピの十八番こと、4231っぽい並び。しかし、遠藤のインテリジェンスによってその形は自在に変化する。この自在という単語こそがロマン!ものすごくロマン!!ロマンの裏返しは、守備の約束事が薄っぺらいである。

高卒新人の福田を抜擢したのはある種のパフォーマンス的な部分もあるだろう。今後のその他のメンバーへの奮起も含め。これが長期的に、誰にもチャンスがあるよという明示ならば、それはそれでこの一戦の敗北も安いものだろう。

クルピ評には、固定のメンバーに執着する傾向があるという話も聞くが、広く多くのメンバーにチャンスを与え、その中から後半戦はソリッドに戦うのが理想論であろう、そういう1年なのかなーと思うと、ルヴァンカップU23を含め、選手の選択はより多くの機会があるのかなーと思ったり。

 

 

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最終的な形。去年からの泉澤と藤春の共存にはやや問題を抱えているので、ターンオーバーを含め、割り切ってこの二人の同時使用は禁止事項でも良いような気がする。2014のように、左SBにジェソクで右SBに米倉。もしくは左SBに初瀬とか。あまり藤春のスピードを活かした突破というシーンが多くなったように思えたので、無理に藤春ありきじゃなくても良いような気がした。矢島の交代があまり有効打ではなかったが、個人の技術としてはガンバにフィット出来るであろうから、ここは我慢強く使ってぜひともにガンバの心強い一員へと。

 

結果的に敗因となった3失点目を振り返ってみると、無用な横パスをカットされ、そこからのカウンターで失点と考えると。あの横パスの是非、ファーストディフェンスとなった市丸の軽い守備判断、被カウンター時の三浦とファビオの関係性と問題点が浮き彫りになったことは、今後改善出来ることなのかということにはなる。

 

その他にも、せっかくのFKのチャンスに遠藤の独断判断のトリックプレー(周りがついていけていない)、チャンスでトラップミス、フリーの選手を無視してシュートを打つなど細かにミスは上げればきりがないが、これが開幕戦特有のものであると思いたい。

 

この1戦が全てではないが、大事な指針が決まる開幕戦で、光明が見えたとポジティブに捉えるのか、降格した年も開幕で2-3負だよ~という守備面の不安が露呈したのか。私はやや後者気味なのは、固いサッカーが好きだから失点の多さを気にしすぎなんでしょうかね。

 

早く勝つ姿を見たいのが正直なところではある!